病院でピアスの穴あけを行えば、その後は何も手入れをしなくても大丈夫という訳ではありません。
アフターケアを行わなければ、やはりピアストラブルは起こってしまいます。
消毒の仕方も重要で、手入れが必要な場所はピアッシングした耳の表面ではなく、スタッドのポストが接している穴の中の部分です。
このピアスホールをケアするためには、ファーストピアスの知識の「ファーストピアス選びは重要」項目で説明したように、スタッドのポストの位置が前後に動かせる必要があります。
そのためにスタッドのポストが長めのものが必要となってくるのです。
スタッドを留めるキャッチの位置を奥まで押し込んで、耳たぶとキャッチの隙間がない状態にしないでください。
また、更にキャッチを押し込んでマグネットピアスのように、耳たぶを挟んだりすることがないよう気をつけてください。
スタッドを付けてから4〜6週間ほどはファーストピアスを外さないで、1日1回ケアを行ってください。
消毒方法は、お風呂に入る前にスタッドのポストの部分に消毒液をつけて、ポストの位置を前後に動かしたり、くるくると回転させたりします。
お風呂に入り髪の毛を洗い終わったら、スタッドを先ほどと同じように、ポストの位置を前後に動かしたり回転させたりしながらシャワーをかけて、消毒液をしっかりと洗い流してください。
入浴後にピアスホールの水分を綿棒などで拭き取ってください。
このスタッドのポストの位置を1日に数回、動かしたり回転させたりする動作が非常に重要です。
消毒液は軟膏やクリームタイプのものですと、シャワーで洗い流しても古いものが残りやすく、逆に不潔になってしまうので、何のためにケアをしているのかが分からなくなってしまいます。
ですので、消毒液はゲル状のタイプで消毒するのが向いています。
髪の毛を洗う際にシャンプーやリンスを使うのは問題ありませんが、その後ホール部分を入念に洗ってください。
髪をタオルで拭いたりブラッシングしたりするときに、スタッドを引っ掛けないように注意しましょう。
ヘアカラーやパーマはホールが完成するまでは避けてください。
その他には、プール、海水浴、サウナもファーストピアスの期間は控えてください。
ピアッシングから4〜6週間してファーストピアスを外し、耳をガーゼなどで強めに指でつまんでみて、ホールの位置から血液やリンパ液が付かなければ順調です。
再度スタッドを装着する場合の付け方は、スタッドをよく洗って先端に消毒液をつけてから装着します。
この時期のピアスホールはとてもデリケートで皮膚が傷つきやすいため、丁寧に扱ってください。