ファーストピアスとは、ピアス穴あけを行った後、トラブルが起こらずにピアスホールを完成させるために、4〜6週間は装着したままにしておくピアスのことです。
ピアスでおしゃれやファッションを楽しみたい方は、体の皮膚の一部にピアスホール(穴)を作る必要があります。
ホールがまだない状態で、穴あけをすることをピアッシングと呼びます。
穴あけをする器具をピアッサーと言います。
ピアッシングで初めて取り付ける、穴あけ専用のファーストピアスをスタッド(STUDS)と言います。
スタッドピアスとは、ポストが曲がっておらずストレートになっているもので、ポストの後をキャッチと呼ばれるフープが二つ並んだような形の金具で留めます。
ピアッシングを行って間もないホールは、穴の内側に皮膚が覆われていない通常の傷と同じです。
したがって、この状態でスタッドを取り外すと、穴は直ぐに塞がってしまいます。
スタッドを4〜6週間ほど外さずにしていると、穴の内側に皮膚が覆われてトンネルができるので、その後はファーストピアスを取りはずしてもピアスホールは塞がらなくなります。
ピアッシングは人体に穴をあける行為ですので、様々な危険や病気などのピアストラブルが潜んでいます。
自分自身や友達同士で、安易にピアッサーを使いピアッシングを行うべきではないです。
ピアスの穴あけは医療行為なので、評判の良いスタジオでも、医師ではない限りは法律違反していることになります。
スタッドは必ず滅菌処理されたものを使用し、ピアスの専門知識がある医療機関を利用しましょう。
穴あけを行った直後は、穴の内側に皮膚がない状態なので、スタッドが直接皮膚のない部分に長期間触れています。
ですので、ファーストピアスの素材の種類には注意が必要です。
通常は医療用ステンレスに、純金コートしたものが多いです。
金属アレルギーがある方は、アレルギー反応の少ない素材をコーティングされたものを選びます。
具体的には純チタン製が良いです。
チタンコートされたチタンピアスは、汗などで成分が溶け出したりしないので、金属アレルギーの方でも安心して付けられます。
スタッドのポストの長さの種類は、スタンダードタイプとロングタイプがあり、耳の厚さで選択します。
このポストの長さも重要です。
スタッドを耳に装着した状態で、ポストの位置が前後に動かせるだけのスペースがあることが望ましいです。
消毒する際に、長めのポストでスペースがあると、その隙間のポストに消毒液をつけることが出来るからです。
そして、ポストを前後に動かすことで穴の内側まで消毒液を浸透させることができ、アフターケアがしやすくなるのでトラブルを防げます。
スタンダードタイプは、ポストの部分からキャッチまでの間が6mmで、ロングタイプは8mmです。
統計によると日本人の成人の耳たぶの厚さは、7割の人が6mm以上なので、ほとんどの方は最初にロングタイプを選ぶのが良いと考えられます。
スタッドのポストの太さの種類は、太めのものを選択するのが良いです。
ファーストピアスでピアスホールが完成した後、セカンドピアスを装着する際に、太いポストで完成させた大きめの穴の方が、皮膚を傷つけにくく初心者の方でもセカンドピアスが装着しやすくなるからです。